日本一の強化ガラス、萩ガラスコップを作ってみましょう

山口県萩市といえば萩焼が有名でしょうか。

茶道の世界では、古くから茶人の抹茶茶碗の好みの順位、もしくは格付けとして「一楽二萩三唐津(いちらく にはぎ さんからつ)」と言われてきました。

これは、
1位: 楽焼 (京都)
2位: 萩焼 (山口県萩市)
3位: 唐津焼 (佐賀県唐津市)
を意味します。

しかし、萩の伝統工芸は陶芸の萩焼だけではありません。

透明度の高い頑丈な萩ガラスというものがあります。

 

 

明治維新と共に萩硝子

万延元(1860)年といえば江戸時代も末期です。この年、長州萩藩の武士であり、科学者でもあった中嶋治平(なかしまじへい)という人が、長崎で学んだ知識を生かして、萩でガラス製造所を開きました。

 

萩ならではの水晶石を原料にした萩ガラスは、高い品質や透明度で、公家や皇室への献上品となり、とても喜ばれたそうです。江戸から切り子職人を招いて技術を取り入れたそうですが、今で言ったら著作権とかに引っかかるのでは、と思ってしまった。

 

高杉晋作・大村益次郎・周布政之助ら志士たちも「萩切り子」を愛用していたといいます。

しかし明治維新の動乱の中、開設からほんの6年後である慶応2(1866)年に、萩ガラス製造所は焼失。中嶋治平も病死してしまいました。

 

萩ガラス復活

中嶋治平亡きあと、施設や技術も再興されることもなく、激動の歴史の中に埋没し幻となった萩ガラス。100年以上の時を経て、平成5年にガラス製造施設「萩ガラス工房」として復活したのです。

 

萩ガラスの特徴とは

萩市・笠山で採れる原石を用いているところです。

大昔に笠山の噴火のせいで生まれた奇跡の岩

萩ガラスの原料である石英玄武岩(安山岩)には鉄分が含まれていることから少し緑がかって見えるのだそうです。着色しているわけではなく、自然に緑色のガラスになるんですって。

ちなみに、

同じ長州の岩国市にある「ガラス工房まる」で製作されている製品もほんのり緑色。これは岩国れんこんを焼いた炭を、熱いガラスに練り込んでいるそうですよ。

 

火の熱さは1000℃以上で硬質ガラス

「萩ガラス工房」で製造する耐熱硬質カリガラスは1,520℃以上でないと溶けない素材のため、その温度に耐える炉が必要です。その炉の製造も難しい上に、ちょっとでも温度が下がるとすぐ固まってしまうので30秒以内にガラスの成型をしなくてはいけないという高い技術が求められます。

 

萩ガラスは、透明度が高いだけでなく、耐熱で硬くて丈夫で傷がつきにくいという特徴があるため、日常のいろいろな場面で大いに活躍してくれるでしょう。

 

内ひび貫入

もう一つの萩ガラスの顔。萩焼の特徴でもある「貫入」が萩ガラスにも入っています。制作工程の中で3種類のガラスをまぶしているところがありました。パン粉を付けているみたいでしたよ。熱湯を入れても大丈夫。外気の気温の差が激しい時や熱湯を急いで温度差をつけると内側にひびが入っていきます。

3年の歳月を経て自分だけのガラスを育てるといいます。

 

 

萩ガラス工房で宙吹き体験

国内で唯一耐熱ガラスの製作が体験できます。要予約の時間厳守です。

 

昨日挑戦してみました。

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今回は耐熱の内ひび貫入コップを作りました。色や形を決めてガラスコップを作ります。

出来上がりは後日発送して届けてもらいます。楽しみ~。

 

みどりの萩ガラスコップは紹介されなかったけど、今はやってないのかな。3ヶ月周期で変わると言われますが予約の時どっちか確認すると良いですね。

 

いや〜やっぱり熱いです。真っ赤なガラスが近づくと皮膚がビリビリして痛いです。

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もちろんクーラーのない工房での作業ですからね。マスクつけてるからなお暑いです。

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そして空気吹き込み時はかなり吹き込まないと膨らみませんね。硬化ガラスなので通常よりもかなり肺活量がいるらしい。

 

ほとんどの工程を職人さんに手伝ってもらえるので、初めてでもなんとかできます(笑)

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ガスバーナーでドロップ型のガラス細工も作れる

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こっちも意外と難しかったですよ。予想外の形になりました。

色を二色選べるのですがなかなか決まらない。

 

萩ガラス工房の主な体験コース

 

●宙吹きガラス体験

料金3700円(発送料金は別途)

中学生以上

所要時間約20分

9時〜17時

 

●アクセサリー制作体験

小学4年生以上

所要時間約30分

料金1650円

 

●彫刻体験

対象年齢なし

所要時間30分

料金2000円

 

もっと本格的に学びたい人用に3ヶ月44000円コースもあるらしい。材料から技法から様々学べるそうです。

 

アクセス

 

萩観光ホテルと明神池のすぐ近くです。お好み焼きやウニ丼食べられる食堂らしき建物もすぐ近くにあります。


○広島方面より・・
 山陽自動車道・防府東インターから 約80分
 中国自動車道・山口インターから 約60分

○九州方面より・・
 中国自動車道・美祢インターから 約40分

○飛行機・・・山口宇部空港から 約80分
○飛行機・・・萩・石見空港から  国道191号線経由 約60分

○新幹線・・
 新山口駅から 特急バス「はぎ号」約60分
 萩バスセンターにて「越ヶ浜・奈古方面」乗り換え 約10分
 越ヶ浜入口または越ヶ浜(終点)下車

◎国道191号線から「笠山」方面へ曲がり直進


 
■〒758-0011 山口県萩市大字椿東越ヶ浜1189-453
■TEL:0838-26-2555 FAX:0838-26-2666
■営業時間 9:00~17:00(年中無休