キューガーデン〜英国王室が愛した花々〜

周南市美術博物館にて。

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昨日、18世紀ヨーロッパで隆盛した植物画の展覧会を大雨の中観に行きました。

 

植物画は水彩画でもあるみたいです。水彩で植物画を描くことは当時の女性たちの教養のひとつであったそうです。

最初は生物学的な資料として活用されていたけど、技術が凄すぎる、ということでボタニカルアートとして再注目された、ということですかね。

 

撮影OKな場所がありました。ドローイング・ルームと呼ばれ、この部屋に客人や友人を招いたり、読書したり水彩画を描いていたりしたそうです。

その再現展示がこちら。

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かわいい。ここで絵描いてたのーー(*´∀`*)

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18世紀後半になるとロマン主義の風潮に便乗して植物画も劇的ドラマチックになって植物の後ろに風景が描かれるようになった、とありました。見たことのない神秘的な植物画でした。素敵〜。

 

植物画は並べて観たらすごいだろうなと思っていました。展示物の数は少ないですけどあと小さいし、でもとてもきれいで細かく素敵でした。

日本に住んでいても馴染みのあるお花たちも登場しますよ。

 

興味深かったのは、多くの植物画を手がけ、発展に寄与したのが女性たちだったということです。ヨーロッパが17、18、19世紀と近代化していく中で、女性たちがだんだんと社会に目を向けはじめる時代でもありました。世の中について意見を持ち、社交場でも議論するようになりました。水彩画が当時の女性の嗜みだったようですから、みんなで絵を描きながらディベートしていたのでしょうか。

一際美しく目を引いた植物画がありました。その絵の作家は女性で、ボタニカルアートの先生として多くの女性に技術を伝えていったそうです。

女性の技術が社会に出た、女性の活躍が認められたのは嬉しかったのではないでしょうか。

 

ボタニカルアートという枠組みの中では女性画家が活躍した、ということですが美術という分野の歴史の流れではボタニカルアートはあまり論じられないような気がする。美術の教科書にも、美術雑誌にも、美術愛好家が書いた書籍にも一切出てこないような。人気だっただけ、というかアートよりもイラストに近い感覚だからでしょうか。うーーん。せっかく女性たちがつなげてきた文化ですからもっと注目されてほしいけどなー。