中国茶をいただくのに特別な作法などは存在しないと言いますね。昨日は午前中は茶筅祭り、午後から中国茶をいただきにとあるギャラリー兼アトリエへ。
〒740-0041 山口県岩国市黒磯町2-71-29
TEL 080-1176-2923
幸明館
最寄りの藤生駅から徒歩20分と聞いていましたが、坂がきついのでお車かタクシーで行かれた方が良いかと思います。
道が入り組んでいますが曲がり角に幸明館の看板がありますので迷うことはなさそう。
幸明館は森の囁きに包まれているようなギャラリーです。作家、宏二郎さんのギャラリー兼アトリエ。
幸明館の隣、というか下に降りたところに宏樹庵という自宅兼ギャラリーもあって、百十余年を経た古民家でした。幸明館の作家さんの、音楽家のご両親が活動拠点の一つとしていらっしゃるとか。
宏樹庵にもたくさんの作品が飾られていました。筋金入りの古民家でした。こんな立派な古民家は入ったことないと思いました。本物の古民家。迷路みたい。風がよく通る。
最初は宏樹庵で作品を紹介していただいて、次に幸明館で中国茶をいただきました。
ギャラリーの中でお点前してくださるんですね。自然の中に絵があり、絵の中でお茶をいただく感じです。
中国茶を淹れてくださったのは山口市を中心にお店を持たず、縁のある場所でお茶を振るまう「茶日月」の金子さんです。
茶合は紙に漆を塗ったものらしいです。茶碗は萩焼の釉薬を使ってます。
お茶は古樹の生茶プーアール茶でした。燻したような香りが喉を通る最後に立ち上る感じ。
また一瞬鉄の味もあったような。
お菓子はゴボウのクッキー。
おかずの味がする、と思ったらクッキーでした。お好みでシナモンをふりかけていただきました。こんなクッキー食べたことない。プーアール茶の土の味とよく合います。すぐそばに大きな根っこの絵もありました。
お茶とお菓子は2回出てきました。
こちらもプーアール茶。2015年もの。中国茶は熟成させます。「お茶は3年で薬、7年で宝となる。」そうです。だからまだ薬になったとこですかね。若い琥珀色のお茶。
お菓子はとても複雑なミルクプリンと言いますかね。
木の実がいっぱい入ってます。2種類のレーズンに棗。青い小さな花びらも。
あーーー春がくるなー。絵と茶と菓子、土から命が湧いてくる。あぁ動かないといけないなぁと思ってしまう。まだ眠りたいのに。