扇日記

着物好きの日記です。

煎茶のお席

煎茶道のお道具

ここでクイズです。

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煎茶道のお席

この写真は一席が終わって、次のお席の準備に入っているところです。

お道具がまだ全部そろっていませんね。

始まりのスタートの位置には配置されていません。

 

あるべきところにあるものがないのですが、それはなんでしょうか。

 

 

煎茶道で一番重要なお道具

答えは、

・急須

・水注

・茶托

・茶碗

・建水

・盆巾筒と盆巾

・茶巾筒と茶巾

・湯沸(とうふつ)

 

で、あってるかな(;・∀・)

もしかして私も見落としているかも。

 

煎茶道は茶葉を急須で淹れるので、まずは急須が必須ですよね。

お湯の温度でお茶の味がかわります。夏は冷たい水でも淹れますよ。

 

今回の茶席のテーマは春の初め、蘭

昨日は、朝の8時から16時までなんとか晴れ間が続き、茶席は無事執り行うことができました。家に帰って少したったら夕立に見舞われました。

皆さまの足元が悪くならなくて良かったです。(雨の日は雨の良さがありますが。)

よかったよかった。

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献茶(奉茶)のはじまり

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本日のお菓子


最初の写真にもあるように、木蓮と春蘭が結界にあしらわれております。

そしてお道具は全部そろっておりませんが、青磁で統一され、茶碗には蘭の花が。そして社中の私たちは緑を基調とした着物か、帯や小物の中のどこかに緑色を入れ、全体的に緑に空間をつくりあげました。

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お軸は浦上春琴 自作の句

 

煎茶道の魅力

 私は抹茶の体験は何度かさせていただいたことはありますが、全く知識はありません。先生から聞くには、抹茶道は決まりごとが多く、それを崩してはいけないということでした。

煎茶道は亭主によって空間を自由に変えることができるのだそうです。コーディネートを楽しんでもらう考えがあるようです。

 

亭主である私の先生が、お正客様との会話の中で「お抹茶さんでは考えられないこともあるかもしれませんね~。」と話していました。

ほうほう。

 

例えば、結界に本物の木や花を置いたりするのは煎茶ならでは、といえるのでしょう。

(季節や亭主によって実に様々です。糸車やお琴などの物や、小石で川を表現したものも見たことがあります。)

 

煎茶道はお道具が多く、順番も複雑で覚えることは多いです。ですが小さなお道具を並べたりするのはとても好きです。そして空間を自分の考えで作り上げられるところは素敵だなと思います。