17世紀の西洋医学がカラーセラピー、漢方にも繋がった

AEAJ(日本アロマ環境協会)でアロマアドバイザーの資格を取得し会員になっていますので、定期的に機関誌が届きます。

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昨年の年末に届いたものを忘れてまして、今頃読んでいましたら17世紀のハーバリスト、ニコラス・カルペッパーのことが書かれていました。

ハーブの世界も歴史が深いですね。17世紀の医療では人間の体も小宇宙として捉えられていたとか。

凄い話です。

宇宙には惑星がありますよね。惑星と人体を関連づけて病気の治療にあたっていたようです。

 

 

星のめぐりと人体を結びつける考え方

星の巡りによって季節が変わり、季節が変わればかかりやすい病気も変わる。ほうほう。

漢方薬膳の考え方も、今お稽古している煎茶道でも季節を感じ、季節に合わせることが大事だと学びました。

中医学には天体の話は出てこなかったけど、17世紀半ばまでは西洋では人間も一つの小さな宇宙であり、天体の動きが気候を左右するように心身の健康も天体の動きと密接に関わると考えられたようです。

まさに占星術。この時代占星術と医療は合体していた。

例えば「インフルエンザ」と言う言葉はもともと「星の感化力」と言う意味だそうです。今でも名残があるんですねー。

 

西洋でも東洋でも昔の人は自然に対して素直でした。

自然界の事象を区分わけして人体と結びつける考え方は西洋も東洋も一緒

17世紀はちょうど伝統医学から近代医学への過渡期だったようです。

主流の医学はギリシャ人の医者ガレノスが説いた「体液説」を基本としたもので、体内にある4種類の体液のバランスが人の健康を決めると考えました。

面白いことにこの話、センセーション・カラーセラピーでも出てきました。

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中国では五行説から5つに大別されましたが、西洋では自然界の元素を4つに分けているようです。

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体液説の表

まず4つの体液は4つの元素に対応します。それらが自然界の4つの状況(基本性質)に影響されると信じられていたようですね。さらに「熱」や「冷」といった基本性質は季節の天候や温度変化に代表されるように太陽や月、惑星の運行と連動すると考えられていました。

漢方薬膳では星と関連付ける話はありませんでした。

西洋では天体を観ることで地上世界を理解する。星が地上に影響を及ぼすという考え方から、天体は医学のみならず全てに関わるとされていました。

診断の基本となるのは患者が病に倒れた日の星の位置

誕生日から星座占いをするのは20世紀に入ってからのようです。

昔は時計なんてなかったので、患者が寝込んでしまった日や診断を求めた日とかの星の配置で治療を施したようです。

診断がついたら、その原因は乾燥からくるものなのか、熱なのか、それとも湿気なのかなどを星から判断し、ハーブを駆使して治療を行っていきました。

なんでも惑星にはそれぞれに共鳴するハーブがあると考えれていたとか。

 

西洋は天と地の上下の幅が大きい壮大な世界、東洋は身近なことを細かく細かく細分化して見た世界

ギリシャの時代から「地上のすべては大宇宙と小宇宙の照応関係にある」という考え方がある時点で壮大すぎます。各惑星はそれぞれ人間の身体の部位を支配していると。

これを『ゾディアック・マン』というそうです。初めて知りました。

しかも、人の手の中にも同じく小宇宙があると考えたのが『手相』なんですって。たしかに太陽線とかありますよね。

 

発生は違っても自然の事象を人体の内臓や部位に当てはめて、人間が欲しいからではなく、自然の流れの中にある植物や食品に人間が合わせて使う考え方は西も東も同じだな、と思ってなぜかちょっとほっとしました。

 

日本アロマ環境協会【機関誌】№98 2020『ニコラス・カルペッパーの占星術と薬草学』より