香りの良さを誇る日本特産の樹木
飛騨や吉野など、日本各地に名産地があるヒノキ。
昔は、火をおこす火切り板として使用されていたことから、『火の木』が転じてヒノキになったといわれています。
そういえば、小さいころはおばあちゃんちに行って五右衛門風呂を薪で沸かしていました。そのときによく燃える葉っぱがあったのを覚えています。
臭いもあった。火をつけるとじゅわ~という音とともに一気に燃え上がり、勢いよくほかのものにも火が移ります。
でも燃え尽きるのも早かったな。
そのとき、それがヒノキとは思っていなかったけど、火をつけるにはその葉っぱがあれば簡単だ、と子どもながらに覚えていてよく使っていました。
音がよかった。勢いもよかった。火が燃えていくところを見るのが好きでした。
材質が緻密で柔らかく、虫害や湿気にも強いことから古くから建築資材として活用されている、日本人にはなじみ深い木材です。
法隆寺の五重塔や金堂が有名でしょう。
ヒノキ風呂やヒノキ玉というものがあるように、樹木そのものも日本人にとっては格別にほっとできる香りです。
【精油の特徴】
ウッディで、樟脳のようなスパイシーな香り。森の臭い。土の臭いもちょっとある。
特に葉油は香気に優れ。石鹸香料、芳香剤などにも使用されています。
ヒノキの主成分
学名:Chamaecyparis obtusa
科名:ヒノキ科
抽出部位:木部、枝葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
主成分:α-ピネン、α-カジノールなど
山口県産ヒノキオイル
岩国市はその昔、吉川藩の領地でした。
その吉川のお殿様のご子孫がヒノキの精油を作っておられます。
なんと、容器には吉川の家紋入り。
丸が8つ、中心がくりぬかれた丸が真ん中にあるマークです。
1400円くらい。
さてさてどのような香りがするのでしょうか。