扇日記

着物好きの日記です。

やはりウォッカじゃぁ精油は溶けにくいのね

日本アロマ環境協会が定期的に送ってくる機関紙、

「AEAJ」の2020 No.96をパラパラ読んでいると!

興味深い記事がありましたよ!

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【アロマテラピーでよく使われる素材に精油が実際に溶けるのか】実験

 

無水エタノールが店頭から姿を消して半年。

ウォッカや消毒用エタノールを代用してきましたが、実際ウォッカ40度は無水エタノールと比べてどれくらい溶けているものなのでしょうか。

 

雪ノ下もいろいろ試してきたのですよ。間違えてウォッカ37.5度を買ったりしました。

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今は家に前からあった消毒用エタノールを使っています。

溶けたっぽいところの写真あり↓↓

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[実験概要]

対象:水、ウォッカ40度、グリセリン、無水エタノール、日本酒15度、コーヒーフレッシュ

精油:スイートオレンジ、ゼラニウム、ラベンダー

方法:対象30mlに精油0.3ml(6滴相当)を加えてガラス棒でかき混ぜ、時間経過とともに様子を観察。

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スイートオレンジ精油を加えてよく撹拌した後の状態(左から水、ウォッカ、グリセリン、無水エタノール、日本酒、コーヒーフレッシュ)

結果

 ●無水エタノール

黄色いスイートオレンジ精油が素材内部に沈みながらすっと消えて、液全体が均一な薄いオレンジ色となり、溶けたことが確認できました。

●水、ウォッカ、日本酒

無水エタノールのように素材内部に精油が入って沈んでいくことはなく、境界をもって表面に油滴が浮いた状態に。

(これ、よくわかる。ウォッカ37.5度を使って精油を混ぜた時に、表面に何か浮いてました。かき混ぜると無数の泡みたいになって 、ほっておくと分離しました。)

●コーヒーフレッシュ

精油がコーヒーフレッシュとの境で丸まった状態になり分離。水、ウォッカ、日本酒のような、表面の均一な膜状の分離とは異なりました。

●グリセリン

精油を滴下した際に沈んでいく様子がなく、ビーカーを振ると壁面に油滴が見え、表面に膜のように浮いている状態が確認できました。

 

ラベンダー、ゼラニウムにおいても、無水エタノールには精油が沈みながら消えていき、均一な液体の状態となり溶けているのが確認できました。

水、ウォッカ、日本酒の場合には油滴となって分離。

グリセリンの場合は壁面に油滴が見え、表面にも膜のように浮いている状態が確認できました。

 

 

この実験には消毒用エタノールが対象に入っていない

 なので、

 

 

私が消毒用エタノールを使って実験してみました。

 

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スイートオレンジ、だけで試してみました。

 

消毒用エタノール30mlにスイートオレンジ6滴垂らす。

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混ぜる。

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油分の泡が細かくなりました。これでしばらく放置。

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2分後。おお?透明になったかな。

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と思いきや、油分の泡はずっと残ってます。

かき混ぜても同じでした。でも液全体に均一にツブツブが浮遊している感じです。

もぞもぞ動いてる。

表面に膜が張るとか、分離するとか、そんなことはなかったからやっぱりこれは「溶けている」といってもいいのでしょうか🎉

 

コーヒーフレッシュ+スイートオレンジ精油

コーヒーフレッシュには植物性油脂、乳製品、乳化剤などが含まれていますが、油脂・乳化剤が入ってるからといって精油を溶かすとはいえないことがわかりました。

 

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まとめ

◯無水エタノールは、モノテルペン炭化水素成分含量が多いスイートオレンジ精油も溶かすことが確認された。⇨精油を希釈する素材として適していることがわかった。(消毒用エタノールもね)

◯グリセリンやウォッカ40度は溶けにくい。

 

なお、精油の溶けやすさについては、精油成分の中で比較的水に溶けやすい性質の 「極性成分」と炭化水素のような水に溶けにくい「非極性成分」がどれくらい含まれるかなども関係しているということでした。

※極性とは、分子内で電気双極子(プラスの電荷とマイナスの電荷に分かれている)を

もつこと。極性の高い成分(極性成分)に対して、極性を示さない成分を非極性成分といいます。

 

 

 

 

 無水エタノールより消毒用エタノールのほうがお値段は安い。

まだウォッカの99度は試していない。

でも無水エタノールが今のところ最強なのか…。