今日も中国茶講座を受けてまいりました。
写真がとれませんでしたが、中国の緑茶と烏龍茶を飲んできましたよ。
今日は茶壺の各部名称や扱い方法、選び方、あと蓋碗(がいわん)の使い方も学びました。
茶壺は洗剤も漂白剤も不要で、水で洗って綿の布巾で拭くだけでいいというから楽です。
また、中国では養壷(やんふう)といって茶壺は長いこと使ってお茶を染み込ませて茶壺を育てる、という考え方があるようです。
中国語で「急須を育てること」を意味しているそうです。
養壷(やんふう)とは
中国の急須である「茶壷」を長ーく使い続けると、茶壷にお茶の成分がしみ込んでいきます。すると表面に光沢が出てきて、だんだんとつやつやになっていきます。使い込まれた茶壷たちを見せてもらいましたが、20年と使われているものはつるつるのテカテカ。新品と比べて独特の色つやがありました。
これが「育てる」という感覚らしく、「育ってきた」茶壷はお湯を注ぐだけで、ほんのりお茶の香りが立ち上ってくるようになり、同じ茶葉を使っていても、よりそのお茶の味と香りをひきたたせてくれるのだそうです。
養壺ができるのは紫砂(しさ)や朱泥(しゅでい)といった陶土を材料にしたもので、釉薬を掛けず高温で焼いた焼きしめのものだけなんだそうです。
つまり日本の土で作った日本のものは育てられないってことかな。
お茶が茶壷の栄養となり、熱湯をかけまくって(お茶碗をあらったり、温めたりするためにお湯を茶壷やコップに注いだりします。)大事に育てると茶壷がお茶の味を覚えるかのように、お茶の長所を際立たせてくれるんですね。
未使用のものは半製品のようなもので、まだまだ半人前の未熟者。
毎日丁寧にお茶を入れ、大切に茶壷を育てることで一つの製品として完成すると言われている、ということでした。
茶壺の特徴
そういえば実家の片付け中に発見した急須があった。よく見たら…。
これ中国茶用の急須なの(!?)
日本の急須なら蓋に湯気の脱出口の穴があるはずです。
中国の茶壺は蓋のてっぺんにある丸いところに穴が開いています。
あとは紅線(こうせん)といって丸いところからとってにかけて紐がついてる場合もあります。
また日本の急須は蓋がカパカパ。中国茶の茶壺は気密性に優れ、しっかり蓋が閉まるそうな。粘土の質と焼締めて作られているからだそうです。
裏に「備前」って書いてあるけど。備前焼についてはこちらで↓↓↓
それから中国の茶壺の基本は、蓋をとってひっくり返して置いたら水平にピタッと置けるんですって。
隙間あるんですけど。
うーーーん。でも可愛いからひとまず使ってみよう。養壷はできないかもしれませんが、プーアル茶を買ってきたから早速これで飲んでみようと思います。