2020年9月6日、某高校の文化祭へ
その日は台風が去ったあとでした。クーラーがないから暑いし、台風風で掛け軸が大きく揺れていました。
文化祭の時には必ず和敬清寂の掛け軸を
『お互いが心を開いて、お道具たちにも心を配り敬い、清い心を持って落ち着いて、この場所を作りましょう。』
茶道部に指導されているお茶の先生が教えてくださいました。茶道の基本的理念ですね。文化祭の時は必ずこのお軸を掛けるそうです。
ちなみに小笠原流煎茶道の基本理念は「和敬清閑」だそうです。
ソース→
【20-07】和敬清閑、一煎の温もりを心の温もりに―小笠原流煎茶道五代家元・小笠原秀道氏に聞く | SciencePortal China
お花は網の花器。お花の種類もいっぱい。網には9種のお花を生けているようです。華美なものでなく、自然と野に咲いてるような素朴な感じでした。
普段は煎茶を習っておりますが、抹茶道のお茶席に出向いてはおいしい抹茶をいただいております。
(それでも抹茶というものは人生でもそんなに飲んだことはないかも。)
この時はコロナウイルスの関係でいつものパフォーマンスができないということで、自分で茶筅をシャコシャコしていただく形でした。
茶道の好きなところ
茶道の魅力はいろいろあると思いますが、一つはお道具です。この国の技術が詰まっているようで、それを扱えるって素敵です。
お道具たちから聞こえる【音】も好きですね。
シャカシャカシャカシャカ…。他にも湯が沸く音や茶器と茶器が触れ合う音とか。
茶道を初めて真っ先に思ったこと
茶道に出会うとまず季節に注意が向きます。
季節がすごい身近に感じられました。人間は知恵が発達し、寒い時にはエアコン、ストーブ、真夏にはクーラーをつけて人間中心に生活できるようにしてきましたが、そんなに抗ってまで頑張らなくてもよいのでは、と思ってしまいます。
昔の人は季節に合わせて生きていたのだなぁと感じました。過酷な季節でも、上手に取り入れて楽しんで無理せず生きていたのでしょう。
毛穴から季節が入ってくる感じで(笑)あるいは自分が細胞になってただ季節に呼応しているだけの生き物みたいな心持になりますよ。
いやーしかし去年は暑かったですね。覚えておいででしょうか。
この日も9月というのに本当に暑かった。
ウイルスがどこかに潜んでいそうで何をするにも気を張るし、台風はバケモノ級💨になって近づいてくる。そんな年でした。
煎茶道で教わった和敬清寂
『和やかに 敬しく 清らかに 静かに』
俗なる自己を殺して洗心された自己に活かす。
一人ひとりのはげしい反省と自覚の上に築かれたお互いの心の中に生きたときこそ、真の茶の世界、境地。
しんどそうな世界や~(笑)