キャリアオイルをご存知でしょうか。
アロマ系のエステに行かれたことがある方は説明を受けられたかもしれません。
去年の9月1日の記事ですが、キャリアオイルの不思議な力についてこんなことを書いていました。
キャリアオイルは精油を希釈するわき役のような存在と捉えられがちですが、
精油の濃度1%のトリートメントオイルを作る場合、残り99%は
キャリアオイルが占めていることになります。
キャリアオイルのキャリアとは『運ぶ』という意味。
精油(エッセンシャルオイル)を肌になじませて全身に運ぶという役割から名づけられましたが、
植物から抽出された植物オイルのことです。
キャリアオイルに含まれているもの
ビタミンなどの肌にも良いとされる生理活性物質がなどが含まれています。
必須脂肪酸のリノール酸、リノレン酸を多く含んでいます。
●カルテノイド(ビタミンAの前駆物質)
●aートコフェロール(ビタミンE)
●プロビタミンD(ビタミンDの前駆物質)
ビタミンAは皮膚を丈夫にする作用があります。
肌あれを防止する特性があります。
ビタミンEは血行促進作用や抗酸化作用を発揮します。
ビタミンDは血中カルシウム濃度や骨密度を維持する働きを持っています。

化粧落としにはスイートアーモンド油は最適だ、と
アロマ専門のエステティシャンに聞いたことがあります。
皮膚の保護に最適なビタミンB1があるので美容オイルに重宝されるのでしょう。
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抗酸化酵素
私たちは呼吸することによって酸素を体に取り込み、エネルギーを作っていますが、
その際に活性酸素を常に発生しています。
活性酸素は細胞膜やDNDを傷つけ、細胞を死に至らしめてしまうこともあります。
なので、人間の身体には抗酸化酵素が備わっていて、活性化酸素を消去するように働いています。
しかし、大量の活性酸素が発生することがあります。
紫外線を浴びたり、睡眠不足、暴飲暴食、ストレスなどで活性酸素は多くなってしまいます。
すると酵素の働きが追いつかず、活性酸素の害が肌の老化を促し、やさまざまな病気となって表れてくることもあります。
キャリアオイルに含まれるフラボノイドと呼ばれるカテキン、
アントシニアンなどの抗酸化物質は活性酸素を消去する働きがあります。
キャリアオイルは種からできたものが多い
種というものは芽を出すまで活性酸素から自分の身を守ろうとしています。
必然的に種(種子)には多様な抗酸化成分が含まれているのです。
植物の赤ちゃんを守るためのバリヤみたいですね。
紹介しましたスイートアーモンド油も種子から抽出されています。
植物の生きる知恵がキャリアオイルには濃縮されているのですね。